長野県私立幼稚園協会


〜「信州の幼稚園訪問記録」〜
教育に長く携わった、ある専門員の活動記録です。
トンボがお空に飛んでくる
 

平成23年 9月14日(水)信学会小諸野岸幼稚園

   残暑厳しい季節でしたが、小諸野岸幼稚園は、色とりどりのコスモスが、澄み渡った青空に映えて、秋の気配でした。
 砂場では、水と砂にまみれて子どもたちが、泥んこ遊びをしていました。大きな水溜りに興じる子どもたちは、本当に楽しそう。固定遊具に何回も挑戦したり、縄跳びで遊んだり、栗のイガを投げたりしているお子さん達もいました。  
  田んぼでトンボを追っかけていた一群れの子ども達が、ちょうど、カマキリがトンボの腹をかじるのを目撃して騒いでいます。生の自然と共に生活している幼稚園です。
  
 その後、新卒先生の教室に伺いました。
始めに、季節の花コスモスを子どもたちの名札と共に黒板に貼りながら朝の生活指導です。小さな声で、大きな声で「ハイ」と一人ひとり個性を表しながら返事をしていきました。たくさんのコスモスが、黒板全体に美しく飾られた頃には、声が大きくなりすぎてしまうほど皆しっかり返事ができるようになりました。      
 全職員参観保育の題材は、メガネ作りです。先生の呼びかけで「トンボのメガネ」を歌ったり、メガネを掛けて窓の近くに行って空を見たりして、元気な男の子たちもメガネの製作に引き込まれていきます。「トンボのメガネ」にサインペンで自分の好きな色や形を描いてできあがりました。
 先生は、コスモスの花もメガネも全員分用意され、保育の進行にしたがって、子ども達の興味を引き出すよう話しかけながら、紙の袋から取り出しました。大勢の先生方が見ておられる中で、こんな小さな子ども達が、長い時間先生の話を聞き、全員が自分のメガネを完成させることができました。先生の半年間の努力のたまものです。

  「今度は、メガネを掛けてトンボになって遊ぼうね。」と話をして活動を終えました。子ども達は、自分のお道具箱に大切そうにメガネをしまいました。

  最後に園長先生から、がんばりやの先生に期待しているとお話を伺うことができました。貴重な保育公開にお呼び頂きありがとうございました。

 そして1年後も、おじゃましたのは秋でした。気持ちのいい青空に秋を感じ、「新聞紙を使った」保育研究の深まりを見せて頂きました。
 

| houmonnagano | 東信地区訪問記録 | 10:55 | - | - | - |
運動会を終えて

 平成23年9月16日(金)信学会佐久幼稚園
 
 幼稚園に到着したときには、年中組が長聖中学校でのプール活動に出発していきました。水着を着て浮き輪などを持って、みんなニコニコ顔です。年少児は、運動会の扮装をしています。「運動会は、終わったはず?」と思っていると、入場門の前で記念写真を撮るとのことでした。扮装をするだけで、運動会の気分になったような子どもたちの表情です。先生と一緒に、楽しそうに走っていきました。

 訪問させて頂いた日はちょうど年2回の避難訓練の日で、地震を想定しての訓練をされていました。斉藤園長先生は、信学会幼稚園全体の防災マニュアルを研究されていて、そのことについて詳しくお話を伺うことができました。園で備えられているマニュアルを見せていただきました。信学会では、全幼稚園で避難マニュアルを1つのファイルにまとめて保管されているとのことでした。東日本大震災を機にマニュアルを見直してみると、想定がかなり甘いと感じられ見直しされたとのことでした。

 「子どもたちを大きく育てるため、運動会等当日の成果だけでなく、そこまで過程でどんな力をつけたかを保護者にも理解してもらうことが必要である。日常生活の中に身体を育てる活動を増やし、小学校での学習や将来の生活に必要な力をつけたい。幼稚園ではボールゲームは難しい。グランドでクライミング遊具などを含めたサーキットを始めるなど身体作りを進めている。子ども達が生きていくために必要な生活体験や身体作りの機会を充実させる幼稚園での生活が、現代の子ども達には必須なものだと思います。」と、ご専門の体育の立場からの話を伺うことができました。

 東日本大震災からもう2年です。
 子どもたちに楽しい毎日を送らせるために、「日々の運動を大切にすること。安全管理への備えを怠らないこと。」園長先生の深い思いを感じる訪問でした。

| houmonnagano | 東信地区訪問記録 | 10:20 | - | - | - |
かわいいおひなさま      小諸市 暁の星幼稚園

 平成24年3月1日(木)  
       小諸市  マリア学園暁の星幼稚園
 

 今日は、暁の星幼稚園のおひなまつり音楽発表会におじゃましました。
 オープニングステージでは、子ども達がおひな様のように並んで、大きなお口を開けていっしょうけんめい歌ってくれました。子ども達一人ひとりの表情がよくみえます。「一年の終わりの発表会。今日の我が子はどんなかな」というお家の皆様の気持ちを汲んだ、暁の星幼稚園の心配りの素晴らしさを感じました。
  
 
 園長先生のていねいなご挨拶があって、学年発表が始まりました。どの学年の子ども達も大きな口を開けているので、会場全体に歌の言葉がはっきり聞こえます。赤ちゃん組の歌の発表もあり、年中・年長の合奏発表もありました。四年間の子ども達の成長が、よく分かりました。先生方のナレーションも工夫されていて、子ども達と取り組んだ発表への熱い思いが伝わってきました。後で、お部屋にうかがい歌や合奏への感想をお話しする機会を頂きましたので、「小学校で『春の歌』を歌ったのを思い出しました。『もうじき温かい春がくるので、ずっと楽しくうたってくださいね。』」と、話しました。先生の子ども達への説明や子ども達の聞く態度も落ち着いていて、熱心な取り組みの基礎の力を感じました。
        

 発表会と、PTA総会のお忙しい合間に、保護者の皆様に幼児教育の大切さをお話する機会を頂きました。幼児期の生活習慣形成のこと・一日一日が感性やこれからの生きる力の基礎を研く時期であることを、「テレビと上手におつきあい」という内容にまとめました。貴重な機会でしたので、夢中でお話をさせて頂きました。時間が気になり、早口になってしまい心配でしたが、保護者の皆様には、熱心にご聴講頂きありがたかったです。
 
 先生方にお話をする研究会では、今日の音楽会や子ども達への指導全般について、今年の指導を振り返りと来年度の指導のさらなる充実をお願いできました。園長先生からは、「学校自己評価の取り組み」や小諸市で進めて頂いている幼小連携の具体を伺うことができました。

 敷地に万葉の歌碑を持つ教会堂、長い間幼児教育に取り組んでいただいている幼稚園、それを支えて来られた保護者会や地域全体の歴史と伝統の深さを感じる一日となりました。

| houmonnagano | 東信地区訪問記録 | 10:20 | - | - | - |
太陽と友だち生き生き元気な         信学会上田北幼稚園
 

6月23日(木)   信学会上田北幼稚園


 今年の訪問日は、真夏のように輝く太陽、ピッカピッカの晴天でした。大勢の子ども達が、砂場で元気に遊んでいました。「ゾウの鼻」を水の中に埋めています。汲んできた水が、洪水になりました。上の池から流れた水が、次の池にザーと繰り出して、砂山が崩れます。歓声があがります。水運び部隊は、大忙し。皆、楽しそうに笑い合っています。「一滴もこぼさず」と、運ぶ子ども達は、算数「
ml
・dl等の単位」にも納得がいくことでしょう。

  

学校だったら、「砂と水のはたらき」の学習の場面です。ノートも鉛筆も話し合いもありませんが、全身で五感を駆使して、砂と水のはたらきを感じ・学ぶ体験をしています。
 

シャベル隊の子どもたちは、穴ができると、端から跳んでみます。もっと大きな穴でも跳べるぞと思う子が、また掘り始めると以心伝心みんなで掘って、また「とびっこ」をして全身砂まみれ。身体全体で、長さを体験しています。泥団子やプリンを見せてくれる子ども達も大勢いました。
        

涼しい木陰では、滑り台あそびが始まりました。
先生生に「好きなものはなあに?」ときかれて、

「マンゴー!」と大きな声で元気に応えるお子さんがいます。笑顔の友達がみえると、滑り台に何人も集ま

ってきました。

「泥んこシャツの皆さんは、集まりましょう」「お片づけの時間ですよ」「体操の場所に集まって」時間差を付けた指示が良く通って、瞬く間に全園集会が始まりました。「もも組さん」もフワフワと集まってきました。「年少さんは、集合が上手!」と職員の意見が一致しているそうです。   
      

標高が高いので、園舎には紫外線を遮るためのシートが掛けられていました。

「保護者との触れ合いが多いが、子ども達の情報は、常に全職員で共有しているので、出迎えや作業しながらでも会話ができてありがたい。」「すぐ裏のドングリ山までは、四季の自然を感じて散歩します。よく遊ぶ幼稚園です。」と園長先生から伺いました。

| houmonnagano | 東信地区訪問記録 | 16:12 | - | - | - |
今年の遠足は、歩き遠足です。         信学会 上田南幼稚園

 6月20日(月)   上田南幼稚園
 
  昨年は、先生方に「ことば育て」の話に伺いました。その時、雨の後なのに園庭に子どもの指の跡を見つけた場所がありました。今年行ってみると、そこは泥団子用の泥が取れる場所でした。   
                           
 後片付けの進んでいる時間でしたが、何人かのお子さんが、穴を掘って水をかけて、泥団子を盛んに作っていました。子ども達は、やっぱり泥団子作りが好きなのですね。
  

 朝の体操集会の時間になり、当番先生の指導で、子どもたちが集まって元気に体操を始めました。 集合隊形への移動の練習も何回か行い、スムーズにできるようになっていました。指導の先生方の、チームワークがよく職員の連携を大切にされている様子が伺えました。

 園長先生からは、
「今年の園目標は、学校関係者委員会で、多くの方から意見が出て、体作りを中心にすえて見直しをしました。特に歩くことを毎日の生活に取り入れ、遠足には歩く距離を増やし、元気に歩ききることを重点にしています。」と、‘歩育’への
取り組みを伺いました。

| houmonnagano | 東信地区訪問記録 | 15:42 | - | - | - |

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