長野県私立幼稚園協会


〜「信州の幼稚園訪問記録」〜
教育に長く携わった、ある専門員の活動記録です。
幼稚園でもおうちでも絵本が友だち

 平成24年秋 信濃キリスト教学園入舟幼稚園

 入舟幼稚園は、飯田市全体をそして遙か南アルプスの山々を望む高台にありました。新しい園舎で、高窓を飾るステンドグラスの図柄にもこだわりがあるそうです。前面に、広い園庭と野菜畑が広がっていました。1階には幼稚園3学年の保育室があり、外での活動や遊びにすぐ出られるようになっています。裸足で走り回っているお子さんもいました。2階には、0歳児から2歳児までの保育室があり、安全や安心の配慮がされて先生方と子ども達がゆったりと過ごしていました。
 吹き抜けになっている遊戯室では、集会や各種の行事が行われるそうです。玄関・昇降口や廊下に子どもたちの作品が飾られていました。図書室の本棚にはたくさんの絵本があり、紙芝居も含めて使いやすくセットされていました。
 7月には、保護者会が遊戯室で行われ、「子どもを幸せにする幼稚園期を大切に」の題で「早寝早起きの習慣の大切さや、生活習慣を付けるには、幼稚園時代がよい時期であること」を話す機会を頂きました。

 9月には、数年前から取り組んでいる 「一冊の絵本を幼稚園・家庭で読み深め、そのテーマを題材に子どもたちの活動をつなげ豊かに成長させたい」というねらいの研究保育にもお招き頂き参観しました。今年は、童話「青い鳥」を深めているそうです。年中組の子どもたちが喜ぶ色々な活動を仕組み、題材や材料を研究して、絵本の主題につなげ深めようと設定されていました。その日は、子どもたちは「キラキラダイヤ」製作に興味を持って、がんばっていました。
 研究会では、保育担当者と話し合う時間を頂きましたので、上記の活動のよい面と改善してほしいことをお話し致しました。年中組は、4月からの担任された先生でした。子どもの見取りや活動の推進が、子ども達の気持ちを落ち着かせ成長させている様子が見られました。
 園長先生を初めとして、全園の先生方が協力し、公開研究保育や「劇遊び発表会」にむけてさらに研究を深めていかれるそうです。

| houmonnagano | 南信地区訪問記録 | 16:50 | - | - | - |
ごっこ大好き。ぼくは、○○。         リゴリオ学園諏訪聖母幼稚園
 11月2日(水)リゴリオ学園諏訪聖母幼稚園
 
 冬間近の「諏訪湖湖畔石彫り公園」には、小春日和に誘われた観光客が散策する姿が見えました。ここは、諏訪聖母幼稚園のお散歩コースだそうです。大きな温泉ホテルが建ち並ぶ市の中心街でもありました。

 
 園庭は昼食後の自由時間で、砂場遊び・ボールごっこ・絵本のキャラクター帽子をかぶるなりきりごっこ等々大勢の子ども達が入り乱れて遊んでいました。裸足の子もいました。今年は暖かいので裸足の子のため、まだ水道の不凍栓を閉じてないとのことでした。砂場あそびは、小さい子が中心でしたが、片づけには大きい子達も来て手伝ってくれていました。園庭の中心には、山型の渡り丸太が、でんと据えられていました。園長先生が用意されたそうです。
 
   
 遊びの後は、午後の活動の時間です。片づけや廊下の雑巾掛けを終えて、子ども達は6つの班に分かれた縦割りクラスに集まってきました。それぞれ、誕生会の準備・お絵かき・ゲーム等クラス毎に楽しみにしている活動に取り組んでいました。
   
      
 観の後は、主任先生・園長先生に幼稚園の様子を伺い、学校自己評価等種々の取り組みについて話をさせて頂きました。
 幼稚園は、モンテッソーリ教育をメインに進めているそうです。どの子も元気に自分を発揮できるよう見守り、「友達も自分もかけがえのない存在であることに気づき感謝できる子ども、やる気のある子ども、折れない心で自分の力を発揮できる場を提供する教師」を目指していらっしゃるそうです。
 諏訪市ではただ一つの幼稚園なので、多くの小学校へスムーズに入学できるように、学校や市立保育園とも連絡を密に取り合っておられるそうです。
 「幼稚園の目標に基づいて、自分を発揮できる元気な子ども達を職員が歩調をそろえて育てていることを、保護者や地域の皆様に分かってもらうようにしていくことが学校自己評価・・・・です。」とお話しすると、「ああ、今やっていることですね。安心しました。頑張ります。」と、応えて下さいました。  
 「小学校へも記録に基づいて、一人ひとりの子どもの成長を伝えて下さい。」とお話させていただくことがきました。
 
 環境も子ども達も先生方も明るい幼稚園でした。
| houmonnagano | 南信地区訪問記録 | 13:45 | - | - | - |
自然がいっぱい、元気がいっぱい。       原村 こひつじ幼稚園
 9月28日(水)原村こひつじ幼稚園
 
 こひつじ幼稚園は、八ヶ岳山ろくの西南部に位置する原村にあります。実りの季節で幼稚園周辺の水田では、稲刈りが盛んでした。緑の高原野菜畑の中に、黄金の稲穂が存在感を示しています。こんな涼しい高原での稲作り、地域の方々のご苦労のたまものとお見受け致しました。幼稚園でも昔ながらの稲作をして、子ども達に貴重な体験をさせておられるそうです。
                   
    
 
 広々とした高原の幼稚園に、今日は迷わず到着できたので、朝保育に間に合いました。子どもたちも先生方も全員が外に出て、思い思いに遊んでいました。
 運動会の後、年長さんは跳び繩がトレンドになったそうで、園庭に広がって友達と跳びっこしていました。       
                            
 砂場では小さいお子さん達が、砂遊びです。大きなプリンが、立派にできました。大満足で、次々に作っていきますが、どこか崩れてしまいます。「今度こそ」と、プリン型に砂を入れている男の子の気持ちが伝わってきます。砂の持つ魅力が子どもの探求心をかき立てています。
                
 幼稚園には、タイヤに綱を付けた手作りおもちゃがありました。何人かが引っ張るタイヤに乗って遊ぶ子ども達。端で見ていたお子さんが、「乗せて」というようにそこにやってきました。楽しそうに乗っているお友達が譲ってくれました。数人の友達に引いてもらいましたが、うまく乗れず落ちてしまいまう子どもさんもいました。痛そうです。乗るにもコツ要るようです。タイヤは、転がすだけでなく引っ張って遊ぶこともできる道具で、理科の予備学習をしているようなものでもあります。貴重な体験がいっぱいの朝のひとときです。

 朝集会の時間に参加させて頂きました。子ども達は、主任先生から「指紋は一人ひとりみんな違う。違いを大切に」のお話を聞いていました。
 ども達と保護者に紹介いただいた後で、保護者の皆様へ話をさせて頂きました。
 園で大切にしている「自然との関わり・体験の大切さ」に関係させ、朝の保育での子ども達が体験している
様子や昔の子どもたちが、柿の木に登って実が採れるようになるまでに体験すること等加えて、子ども達が、力を蓄えて成長していく過程を考えて頂きました。
 「体験しているとき、子ども達は五感で感じたことを元に『たとえば引っ張るのは大変だと感じると、頭の中で考え、試して納得して』を繰り返して楽しんでいる。楽しみながら集中力や自発的な意欲が育ち、成長していく。小学校での円や円周率の学習の場面でその力が必要であり、幼稚園の日々は、学校での学習の大切な基礎であり、生きていく力を育むもの。世界の幼児教育で、大切にしていることは、その国の母語を身につけさせること。豊かな体験が脳機能を向上させ、6才までにほぼ身につくと言われる話し言葉を豊かに育てる。」といった内容でお話しさせていただきました。
  皆様に熱心にお聞き頂き感謝いっぱいです。
| houmonnagano | 南信地区訪問記録 | 10:27 | - | - | - |
茅野聖母幼稚園訪問記


  晴れた午後の茅野市です。街中から遙か遠くに望む蓼科高原の山々が印象的です。
                                  
 ちょうど送迎の時間で、園庭は保護者の車で混み合っていました。園舎は新しく清潔で、教室はモンテッソーリ教育仕様です。玄関・各教室に美しい花が飾られていました。廊下の書棚には、子ども達が自由に読める児童書が並んでいました。
                    
 1階の教室を利用して、昨年の6月から子育て支援教室バンビーノを開始されたそうです。また、保護者より運動をさせたいという要望が高く、別課程で長野より指導者を招いて教室を開くそうです。大勢の保護者が集まってきていました。

                          

 最初に副園長先生と打合せをさせて頂きました。園では、学校評価の取り組みを始め、細部にわたって、点検されていました。 全体のシステムや評価の流れについて、具体的に話しを深めることができました。
 その間職員室で、お母様を待っているお子さんがいました。細かい話の間、静かに待つことができるお子さんでした。年少さんだそうです。


 職員研修会では、書類の記入方法についてお話しました。小学校へも、毎年つなげておいでだそうです

 また、子ども達の日々の成長をしっかりみとり、茅野聖母幼稚園での遊びや生活がさらに充実するようにと、お話を致しました。 先生方には、熱心にお聞きいただくことができました。

 その中で、日頃の保育の様子もうかがいました。幼稚園時代の多くの体験が子ども達を育て、小学校での学習で大きく伸びていくだろうと思いました。
                           
 主任先生にお見送りいただいで、園を後にしました。皆さんの幼児教育についての思いの深さを玄関先のお話でも感じることができました。
 
                    


   
| houmonnagano | 南信地区訪問記録 | 11:47 | - | - | - |
「粘土の塊で質と量を感じる力が・・・」    南平台学園緑ヶ丘敬愛幼稚園
 

2月10日(金)緑ヶ丘敬愛幼稚園訪問

               伊那市伊那部3950

 
伊那市役所付近の住宅街に園舎があり、4月から開園する認定子ども園の工事が進んでいました。募集は、市の保育所と同じ手続きで進め、私立幼稚園とはずいぶん違うそうです。



 子ども達は、昼食後の活動の時間でした。年少組では、発表会の音楽劇練習をしていました。先生のピアノに合わせて歌います。歌詞はもう覚えていて、動きの工夫をしていました。先生のお話を聞いて、言葉の調子や動きを一人一人考えます。一人が上手になると先生がほめます、その次には他のお子さんの動きも変わります。「有名な大きなかぶ」ですが、創作部分が多いです。後で、園長先生にお聞きしたのですが、日頃の活動から起こして、担任の先生方の創意工夫でよい発表会になるので、保護者の皆様も楽しみにされている大きな活動だそうです。

     

 下に下りると、年長さんが図書室で本を借りていました。市の図書館からも頂いて全部の子ども達に毎日貸し出すことができるそうです。絵本・図鑑いろいろありました。

活動が終わったクラスから、午後の掃除です。一人一人雑巾を持って、長い廊下を次々に雑巾がけしていきました。

       

 

「園内あちこちにある粘土作品は、幼稚園創設以来、子どもの成長を図るために取り組んでいる活動です。粘土と取り組む中で、子ども達の美的感覚や集中力・形(かたち)造りの力が伸びていくことや水泳指導の実践を通した子どもの成長の早さに感動している。しかし、幼稚園教育のすばらしさが理解されていなくて残念」と、園長先生から幼児教育に掛ける思いを伺いました



 
  小学校での学びとつながると算数(円周率・円の面積の出し方)  
 の話しをしたところ、
職員研修会で演習することになりました。材 
 料をすぐ用意して頂いて、全員の先生で研修して下さいました。小 
 学校での学習のことが話題になりました。


 「幼稚園で子ども達が毎日の活動で心身や五感を働かせていることが、小学校で生きていく
ことを実感できた」と、まとめて下さいました。

 

| houmonnagano | 南信地区訪問記録 | 14:00 | - | - | - |

一番上へ