10月7日(金) 中野マリア幼稚園
今日は、シャッフルデーにお招き頂きました。シャッフルデーとは、保育者が、日頃の固定クラスを離れ、他クラス担任を体験することで、違った目で環境や子どもの育ちを把握したり学んだりすると共に、いつもと違う先生とも楽しく一日を送る力を子ども達につけるための試みだそうです。
今日は朝の登園時間から担任が変わりましたが、時間をたっぷり取って、外で思い切り遊ぶことができたそうです。
御聖堂で園長先生からお話がありました。ロザリオの月にちなみ、園長先生がある園児さんと話してうれしかったことを紹介されました。そして、「お父さんやお母さんや大勢の皆様のおかげで私たちは毎日の生活ができる。大切なものや必要なものがなく困っている子どもたちがいる。回りのことを考えて自分にできることをすることの大切さを神様が教えてくださっている。いつも見守っておられる神様に心をこめてお祈りをしましょう。」と、結ばれました。

講話が終わると、子ども達はシャッフルした担任と一緒にそれぞれの部屋へ分かれていきました。
各保育室の参観をさせて頂くと、担当の先生のお話を子ども達は熱心に聞いていました。先生方は、子ども達のために思い思いの話をしたり、ふさわしい歌を選んだり、手遊びやどの子にも楽しめる製作などを進めたりしていらっしゃいました。あるクラスでは、東日本大震災で困っている小さな子ども達がいることや外国には戦争が続いて困っている子ども達がいることなどを姿勢良く集中して話し合っていました。
園長先生は、廊下に飾られた運動会の写真を見ながら、幼稚園の子ども達の様子を色々教えて下さいました。保護者の皆さんも子ども達も一生懸命に取り組んだ運動会を誇りに思い、いい思い出にされているそうです。
何人かの先生は、運動会での年長組の組体操や整列でのがんばりを例にお話しされていました。そして、どのクラスでも「直接できることは少ないけれど、心を込めてお祈りすることが大切です。」と、子ども達を励ましておいででした。幼稚園全体で、子ども達を大きく育てるために心を合わせていらっしゃることが分かりました。

研究会には、「シャッフルデーの導入は、『生活習慣形成の共通理解を図ると共にマンネリを防ぎ、人間関係や遊び・生活に弾みがつく。子ども達が、違う先生や友達と話したり聞いたりすることで言語力の形成に役立つ。』といった点で、新指導要領の方向とも合った重要な活動ですね。」とお伝えすることができました。