長野県私立幼稚園協会


〜「信州の幼稚園訪問記録」〜
教育に長く携わった、ある専門員の活動記録です。
寒さに負けず遊びます

 平成23年12月20日(火)信学会裾花幼稚園

 早朝の登園時間帯にうかがいました。
 年少クラス棟の前では、母親と別れるのがつらい様子のお子さんが、担任先生と母親が言葉を交わす傍らをなかなか離れません。先に入った子は、朝の準備を済ませて、遊び道具を出して友達とごっこ遊びです。遊びは、つぎつぎに生き生きと動いていきます。
 年長クラスの男子が、ブロック積み木と車輪を使った「手押し車」で楽しんでます。群れになって園内の廊下をガラガラと押回ってダイナミックです。興味を持った仲間が、増えていく様子です。先生方も車つくりに挑戦してみましたが、簡単にはできなかったそうです。ブロック剣での戦いごっこの子ども達もいました。 
  
少したつと、子ども達がみんな園庭に出てきました。冷たい雪が舞ってきましたが、子ども達は、鬼ごっこ・サッカー・飛び降りっこ・砂山つくりと思い思いに遊びこんでいきます。最後は全員集合して、指揮台の先生の元気な動きにあわせてハットリくん体操をしました。雪がだんだん本降りになってきましたが、ニコニコ笑顔で園庭中を走ってから保育室に帰っていきました。

          

 どんぐり教室のクリスマス楽しみ会も見せていただきました。未就園児(2歳児)もお面をかぶって「大きなぶ」の劇をやりました。PTAのコーラス隊の出し物は本格的です。

 「手押し車の遊びは、押して歩くことで足腰も鍛えているので見守っています。遊びがつながって学びになっていくことを願ってます。、今年の目当ては、『いっぱい遊んで、元気に挑戦』にしました。大きな怪我・小さな擦り傷を見極めて、保護者への理解を深めることや、たくましい身体作りや協同しての遊びができる子ども達を育てる幼稚園作りを先生方にお願いしています。中学生とは、幼稚園の子ども達と楽しく話したり遊んだりして、よい交流になっています。」と、園長先生に伺いました。

 そして今年も雪の降る中の訪問でした。子どもたちの遊びは庭一杯にもっと大きく広がっていました。どろんこになったオモチャを片づけるときには、タライの水にお湯を入れて下さる先生方の姿がありました。

| houmonnagano | 北信地区訪問記録 | 11:28 | - | - | - |
トンボがお空に飛んでくる
 

平成23年 9月14日(水)信学会小諸野岸幼稚園

   残暑厳しい季節でしたが、小諸野岸幼稚園は、色とりどりのコスモスが、澄み渡った青空に映えて、秋の気配でした。
 砂場では、水と砂にまみれて子どもたちが、泥んこ遊びをしていました。大きな水溜りに興じる子どもたちは、本当に楽しそう。固定遊具に何回も挑戦したり、縄跳びで遊んだり、栗のイガを投げたりしているお子さん達もいました。  
  田んぼでトンボを追っかけていた一群れの子ども達が、ちょうど、カマキリがトンボの腹をかじるのを目撃して騒いでいます。生の自然と共に生活している幼稚園です。
  
 その後、新卒先生の教室に伺いました。
始めに、季節の花コスモスを子どもたちの名札と共に黒板に貼りながら朝の生活指導です。小さな声で、大きな声で「ハイ」と一人ひとり個性を表しながら返事をしていきました。たくさんのコスモスが、黒板全体に美しく飾られた頃には、声が大きくなりすぎてしまうほど皆しっかり返事ができるようになりました。      
 全職員参観保育の題材は、メガネ作りです。先生の呼びかけで「トンボのメガネ」を歌ったり、メガネを掛けて窓の近くに行って空を見たりして、元気な男の子たちもメガネの製作に引き込まれていきます。「トンボのメガネ」にサインペンで自分の好きな色や形を描いてできあがりました。
 先生は、コスモスの花もメガネも全員分用意され、保育の進行にしたがって、子ども達の興味を引き出すよう話しかけながら、紙の袋から取り出しました。大勢の先生方が見ておられる中で、こんな小さな子ども達が、長い時間先生の話を聞き、全員が自分のメガネを完成させることができました。先生の半年間の努力のたまものです。

  「今度は、メガネを掛けてトンボになって遊ぼうね。」と話をして活動を終えました。子ども達は、自分のお道具箱に大切そうにメガネをしまいました。

  最後に園長先生から、がんばりやの先生に期待しているとお話を伺うことができました。貴重な保育公開にお呼び頂きありがとうございました。

 そして1年後も、おじゃましたのは秋でした。気持ちのいい青空に秋を感じ、「新聞紙を使った」保育研究の深まりを見せて頂きました。
 

| houmonnagano | 東信地区訪問記録 | 10:55 | - | - | - |
歌声響く幼稚園
 平成23年11月16日(水)信学会昭和幼稚園
 
 遙かに見える上信越の山々は真っ白でした。訪問させて頂いた時間は、朝活動の時間です。大勢の子ども達が、園庭で木登りや砂遊び・固定遊具・縄跳びなどを楽しんでいました。人なつこく話しかけるお子さんが多く、友達とのこと・遊びの内容など細かに話してくれました。この短い時間にも、子ども達は友だちとの心の通い合いを深めようと全身で遊んでいるのです。
       
 園長先生に、そんな子ども達の様子をお話しすると、各学年で出されている「一人ひとりの心情を
くみ取り指導している様子を描いた学級通信」をいただきました。朝からじっくり遊べる子ども達は、こうしたきめ細かなご指導のたまものと感心致しました。
当園では、来年度全日本音楽教育研究大会長野大会で、幼稚園の部発表園に指定され、近隣の小・中・高等学校と連携して音楽教育のあり方を研究発表する予定です。今年も、音楽専門の園長先生のご指導の元、音楽保育の公開を行ったり、音楽会で澄んだ歌声を響かせたり、感性を高める音楽教育を目指しておられるそうです。
 学年会充実を基礎にグランドデザインを設定し協力しあっていることや、小学校とのつながりを考
えた保育「文字ことば育て・鉛筆の持ち方・数の経験・時間を守る等の生活習慣づくり」について
もうかがいました。小学校側の関心は「入学児の人数」と感じられるとのお話でした。
教室訪問では、年中児のサツマイモのお絵描き指導、年長児の「紙粘土を使った顔の像」、どんぐり教室では体育教諭と協力した楽しそうな親子運動を見せて頂きました。子ども達は、先生方のお話をしっかり聞いて製作していました。
先生方に、ていねいにお見送り頂き園を後にしました。

 そして平成24年、全国から見えた先生方に、子どもたちの歌声をご披露されたそうです。庭一杯に遊びを広げる子ども達、次々木登りをする子どもたちのパワーがその源なのでしょう。
| houmonnagano | 北信地区訪問記録 | 10:30 | - | - | - |
運動会を終えて

 平成23年9月16日(金)信学会佐久幼稚園
 
 幼稚園に到着したときには、年中組が長聖中学校でのプール活動に出発していきました。水着を着て浮き輪などを持って、みんなニコニコ顔です。年少児は、運動会の扮装をしています。「運動会は、終わったはず?」と思っていると、入場門の前で記念写真を撮るとのことでした。扮装をするだけで、運動会の気分になったような子どもたちの表情です。先生と一緒に、楽しそうに走っていきました。

 訪問させて頂いた日はちょうど年2回の避難訓練の日で、地震を想定しての訓練をされていました。斉藤園長先生は、信学会幼稚園全体の防災マニュアルを研究されていて、そのことについて詳しくお話を伺うことができました。園で備えられているマニュアルを見せていただきました。信学会では、全幼稚園で避難マニュアルを1つのファイルにまとめて保管されているとのことでした。東日本大震災を機にマニュアルを見直してみると、想定がかなり甘いと感じられ見直しされたとのことでした。

 「子どもたちを大きく育てるため、運動会等当日の成果だけでなく、そこまで過程でどんな力をつけたかを保護者にも理解してもらうことが必要である。日常生活の中に身体を育てる活動を増やし、小学校での学習や将来の生活に必要な力をつけたい。幼稚園ではボールゲームは難しい。グランドでクライミング遊具などを含めたサーキットを始めるなど身体作りを進めている。子ども達が生きていくために必要な生活体験や身体作りの機会を充実させる幼稚園での生活が、現代の子ども達には必須なものだと思います。」と、ご専門の体育の立場からの話を伺うことができました。

 東日本大震災からもう2年です。
 子どもたちに楽しい毎日を送らせるために、「日々の運動を大切にすること。安全管理への備えを怠らないこと。」園長先生の深い思いを感じる訪問でした。

| houmonnagano | 東信地区訪問記録 | 10:20 | - | - | - |
子どもたちの夢工房

   平成24年1月26日(木) 
     長野市 あかしや幼稚園訪問

 大雪が降りましたが、青空にお日様が輝く午後になりました。雪の積もった園庭で、大勢の子ども達がそり遊びや雪遊びをしていました。雪の上は、色とりどりの防寒着でにぎやかです。そり滑りや雪だるま作りなど雪を上手に使って楽しそうでした。
 園舎は、壁面いっぱいに楽しい動物のイラストが描かれていました。幼稚園の「子ども達の夢(を育てる)工房」のコンセプトを表したものだそうです。その方針を実現するために、教育課程を充実させ、日々の保育での実践を大切にしていきたいと、主任先生が以下のようなお話してくださいました。
「今発表会の練習をしていますが、子ども達の気持ちを引き出すことの大切さと素晴らしさを実感しています。子ども達の気持ちに合った出し物・歌い方やセリフにできると、練習の中でどんどん力を発揮していきます。大きな声で、のびのびと発表できるようになって驚きます。」
 気に入った発表劇は、1回1回の練習が、子ども達が夢中になる「ごっこ遊び」なのですね。幼稚園の仕事の素晴らしさにうらやましくなりました。

 ちょうど小学校との連絡会を持つ時期で、各小学校へ先生方が2人ずつで訪問しているとのことでした。長野市担当者の訪問も随時行われており、小学校との接続に必要な連絡を取り合っているそうです。保護者はもちろん、関係する機関とも連絡を取り合って子ども達がスムーズに学校生活を送れるよう努めておられるそうです。
 幼稚園で障害を持つお子さんが、保育が受けられるようはからうこともあるそうです。 そんなときも、子ども達は、友達が生活しやすいように、分かりやすく声を掛けたり、段差があるときは、手を引いて助けてあげたりするそうです。自然に培われる子ども達の力に幼稚園の先生方も感心されることが多いそうです。

 それから1年後、多くの保護者の皆様にお集まりいただき、幼稚園時代の子どもたちの成長の素晴らしさをお話しさせて頂きました。熱心にお聞きいただき嬉しかったです。
 もちろん生き生き遊ぶ元気な子どもたちや先生方ともお会いすることができました。

| houmonnagano | 北信地区訪問記録 | 10:10 | - | - | - |

一番上へ