長野県私立幼稚園協会


〜「信州の幼稚園訪問記録」〜
教育に長く携わった、ある専門員の活動記録です。
「ぞうさんのお話聞いて」            マリア学園  聖ヨゼフ幼稚園

12月20日(月) マリア学園  聖ヨゼフ幼稚園訪問
                                          辰野町大字伊那富 2792-1

  町の中心地に御聖堂・司祭館に併設し、平屋立ての園舎が立てられていました。庭にマリア像があり、全園児が毎朝手を合わせてお祈りをしてからお部屋に入るそうです。(悪天候時は玄関で)
 幼稚園のすぐ近くに辰野西小学校があり、いろいろな種類の遊具かそろっているので遊びに行くこともあるそうです。

 創立当時より給食があり、調理室が完備しています。「最近食物アレルギーをもつお子さんが多くなったので対応をしている。」と、案内して頂いた主任先生から伺いました。

 園内は、遊戯室を中心にして四方に部屋が配置されおり、クラスは異年齢編成です。

 訪問させて頂いた日は、金曜日にクリスマス発表会の大きな行事が終わり、園内全体がほっとしているところとのことでした。御聖堂はひっそりとした雰囲気の特別な場所でしたが、各お部屋は、クリスマスの飾り付けがされて楽しい雰囲気でした。
                   
 
どのお部屋でも、子ども達と先生が、室内の遊具・いろいろな紙や道具を使って、「ごっこ遊び」をしていました。あちらの部屋・こちらの部屋と行ったり来たりして、戦いごっこでしょうか走り回っているお子さんもいます。来客に興味があって、「こんにちは」と元気に声を掛けてくるお子も多いです。

 一つのお部屋では、3人の女の子が、赤ペンで指に線を描いて「ぞうさん」になって、即興の「創作指劇ごっこ」を楽しんでいました。筋立てや、セリフも考えられていてなかなかの内容です。発表会のように礼と挨拶をきちんとして、友達や先生から拍手をもらってうれしそうです。

           

 子ども達の卒園後は、箕輪・辰野両町の小学校に入学することになり、数が多いので、連携はなかなか難しいと話して下さいました。体調がご心配との事でしたが、園長先生もみえて、マリア学園創立時からの幼児教育への深い思いをお話しして下さいました。

| houmonnagano | 南信地区訪問記録 | 12:02 | - | - | - |
「先生!ぼくの幼稚園にも行こうよ」        マリア学園聖クララ幼稚園
 12月10日(水)聖クララ幼稚園訪問 飯田市松尾代田1420−1

 幼稚園は、代田山城址の麓にある明るい平屋の建物です。南に向かって教室があり、子育て支援保育室もありました。未就園は1歳児・2歳児クラスがあるそうです。

  今日は、未就園1歳児のお子さんが来園する日で、絵本の読み聞かせを依頼されて緊張しています。
 20組ほどの親子さんが参加されていました。子ども達は、お母様にだっこされて話を聞きます。絵本は2冊読みましたが、最後まで絵本に目を向けているお子さんもいて感心しました。
 その後、「しっかり眠ることやおいしく食べること・元気に体を動かすことと当たり前の生活を小さいときから習慣づけることの大切さ」を話させて頂きました。小さい子ども達を遊ばせながらも、お母様方には集中して話を聞いていただきました。その後は担当のお二人の先生と親子工作を楽しまれていました。

 事務室に戻ると、年長児が獅子頭を先頭に唐草模様の布の中に入って、専門員を訪問してくれました。子ども達の遊びの中から自然発生し、唐草の布を保護者が調達してくれてから弾みがつき、園の行事や来客訪問の折りに登場するのを、子ども達が楽しみにしているのだそうです。頭を「ガブリ」と噛んでもらいました。(写真は、聖クララ幼稚園ホームページでご覧いただけますか。)

 園長先生から、代田山城址での自然体験・教会の土曜学校・小学校との連携活動・学校自己評価に取り組む中で地区の方とのつながる園経営をして、幼児教育を大切にしていきたいとうかがいました。
| houmonnagano | 南信地区訪問記録 | 16:05 | - | - | - |
両側にアルプスの山々が             マリア学園聖マルチン幼稚園 

 12月6日(月)聖マルチン幼稚園訪問  駒ヶ根市北町9−11

  園に着き車を降りると、雪をかぶった雄大な中央アルプスと南アルプスが、教会の屋根の真後ろに見えて驚きました。

 園長先生に園内をご案内頂きました。子ども達は縦割りを基本として生活し、各教室には、モンテッソーリ幼児教育教材が備えられていました。

             

 駒ヶ根市唯一の幼稚園であり、転勤族の方や外国籍の方も多いそうです。給食調理室が完備しており、野菜をふんだんに使った献立に心がけ、地域と共に食育を大切にされているとのことでした。     

               
 ちょうどクリスマスシーズンであり、カトリックの教えを深める行事を楽しめるよう園内が飾り付けられていました。集会室では、学年毎にクリスマス発表会の練習が行われていました。音楽を流したり子ども達の指導をしたり、先生方はチームワーク良く進めておいででした。また、年長組の「イエス誕生の話」の読み聞かせや個々のイメージを大切にした描画の活動も見せてて頂きました。
               

 事務室でお話を伺っていると、病院帰りのお子さんとお母様が見えました。主任先生も園長先生も担任先生のようにお話されていました。就任されたばかりの園長先生は、子ども達が健やかに成長する幼稚園にしたいと希望に燃えていらっしゃいました。

| houmonnagano | 南信地区訪問記録 | 15:45 | - | - | - |
伝統から理想の新園舎誕生  学校法人高松学園慈光幼稚園
 

7月5日(月)

 澄んだ青空が、高く晴れ渡った朝でした。いくつもの信号を通り抜けた飯田市街中心地に、太いしだれ桜や緑いっぱいの銀杏・楢の木が植わった涼しい・どっしりしたお寺がありました。

 境内には、クリーム色を基調として美しい色タイルが配置された新しい園舎が建築されていました。まだ、9時前でしたが砂場や遊具・東屋(あづまや)で子どもたちは思い思の遊びを楽しんでいました。遊具は組み立て直しただけなのに、前より遊ぶ子どもたちがふえたともお話しされていました。

 園舎の中は、どこもかしこもピカピカです。床に寝転がったり、広い廊下にマットを出して前転したり、壁に作りつけられた穴から顔を出したり、読書コーナーで絵本を広げたり、備え付けの布や道具でごっこ遊びをしたり、もう園活動が始まっているかの様でした。子どもたちは、新築園舎を全身で味わっていました。

園長先生に園舎を案内して頂きました。各年齢に合わせた機能的なトイレが室内の採光の良い場所に使いやすく設置されていました。水回りも色彩・機能が使い易く美しく設計されていました。子育て支援保育の子どもたちのお手洗いは、トイレトレーニングのため、部屋でもメインの位置を占めていました。子育てのための大切な学習の場として位置づけられていることが伺えました。

星空をイメージした廊下の照明にも物語があり、そこここに児童の作品が大切に飾られていました。児童昇降口設備も成長に合わせて2ヶ所設けられていました。室内プール(兼室内遊技場)では、ちょうど年中組の水遊びの活動が行われていました。もう、段階が身に付いていて、先生の指示でグングン練習が進んでいます。広さも十分でした。

年少組は、水遊びと砂遊びを合わせたプール・園庭・砂場・水遊び道具を連結させた活動でした。これで、明朝の砂遊びがぐんとダイナミックになることでしょう。

年長組は、七夕の短冊についての発表でした。担任の先生は、子どもの表現の背景をつかみ話を聞き言葉を育てておいでです。人形劇フェスの人形作りでは制作技能と表現の喜びを育てる活動でした。カニの甲羅の色は赤ですが、微妙に色彩の違う2色の画用紙のどちらかを選ぶことによって、その子らしさの出た「カニ」ができあがる活動になっていました。

新しい給食調理室が完備されていました。地域素材を活かし園らしさの表れる食事が作られ、創園当時から食育が行われていたことを伺いました。

日々の記録・指導要録・教育課程計画を見せていただき、研究会にも参加しました。「より良い関わり合いを育てる」を今年のテーマに研究されていました。2階の広い廊下の続きにベランダがあり、ミニトマトが育てられていました。少し赤くなってもうじき食べられそうでした。研究会で伺いましたら、年中組では、食べる順番をめぐって子どもたちが論争を繰り広げたそうです。水当番をしながら、子どもたちのミニトマトへの思いが大きく育っていたのです。その中で、育てる喜び・規範意識・社会への参画多くの学びが広がっていたのです。

 小学校での学習の様子を話させて頂き、先生方からは、感想や疑問、担任の子どもたちとの生の体験を教えていただきました。幼稚園の先生方は、日々成長する子どもたちを本当にかわいがっていて下さるのだなあと感じました。

 生き生きお話をされる先生方とつい話し込んでしまいました。

| houmonnagano | 南信地区訪問記録 | 13:12 | - | - | - |
大自然の中で、のびのびと!     学校法人野中学園 こひつじ幼稚園
 6月29日(火)

  諏訪南インターを下りると、そこは緑いっぱいの高原の村原村でした。野菜の育つ広い畑・青々とした水田、集落も点在しています。縦横に広い道路が続きます。赤い屋根に木造の平屋、見当を付けましたがなかなか見つけることは出来ませんでした。
 ぐるぐる村内を回って、ようやくこひつじ幼稚園がみえてきました。「よかった」
思い思いの服装をした子どもたちが朝から先生と園庭でどろんこ遊びをしています。低い柵だけの自然のままの園庭でした。砂場にだけはたっぷり砂が入り、屋根が付けられていました。案内して頂いた応接室も廊下も長いすも、柔らかい手触りの木・木・木・・・・・・。

  野菜畑では、「頑張っているけれどやはりプロにはかないません。」草取りしながら主任先生がおっしゃいました。育っている野菜は、子どもたちが種まきをしたものだそうです。園用の水田もあり、先日子どもたちが田植えをすませたとのことでした。梅漬け・たくあん、信州ならではの漬け物も子どもたちと漬けるそうです。

  礼拝堂で朝の集会が始まりました。全児童が一緒に先生のお話を聞きます。小さい子ども達も静かに参加しています。

  今日の話題は、夏の訪れを告げるカッコーの鳴き声のことでした。先生方が、次々とお話をします。次に、園長先生のピアノ伴奏で、先生も児童も壇上で唱歌「カッコー」を歌いました。鐘を鳴らすのはA君(年少)。見事な評価ぶりでした。無理のない歌声が響いていましたが、日々のこんな自然の触れ合いから生まれたのでしょう。

  色々な市町村から子どもたちが通園しており、今年度は、17人の子ども達が10以上の学校に入学したそうです。

  その日は、定例の保護者参観日で、皆さんに幼児教育の大切さをお話しする機会を与えていただきました。保護者の皆さんは、終始背筋を伸ばして熱心に聞いて下さいました。

  C新聞社の方が見えていて、次のように記事にまとめていただきました。

  新聞記事より抜粋 「人類の最大発見の一つとも言われる“0(ゼロ)”の持つ意味などに触れながら、幼児に何もないという経験をさせることの有意義さ、数字や長さ・重さなどの単位を体感させることで言葉が生まれ感性が育つ幼児教育の大切さ・・・・・・・・・教科書もノートもない中で、子どもたちは、手足や心や身体の中に記録している。・・・・・・・幼児期は、全幅の信頼をおいて大人のことを見ており、自分をさらけ出している。今生きる瞬間を大切に活動させ、みんなで大切に育てたい。」

  話を終えると、質問をして下さる方もありました。子どもの育ちを見つめておいでになるのですね。理想の幼稚園を求めて原村にこの園を開設された園長先生。お家の方も同じ思いであることが伺えました。
 
  保護者会が終わるとお昼の時間でした。子どもたちは、手作りのお弁当をおいしそうに頬張っていました。

| houmonnagano | 南信地区訪問記録 | 15:42 | - | - | - |

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